軽費老人ホームA型・B型とは

軽費老人ホームA型・B型について詳しく解説します

 

軽費老人ホームA型・B型が、どんな人を対象にした、どのような施設なのか詳しく解説します。

 

軽費老人ホームは、身寄りがない、また、ご家族がいても何らかの事情(家庭環境・住宅事情・経済状況)で同居できない高齢者を対象とした施設です。
自治体の公的な助成があるので、比較的低価格で入居することができます。

 

この軽費老人ホームには、A型、B型、C型の3種類があり、C型はケアハウスと呼ばれています。

 

なぜ軽費老人ホームだけでこんなに種類が分かれているのかという疑問があると思いますが、じつは2008(平成20)年6月から、軽費老人ホームを新築する際には「ケアハウス」に統一されることになっています。

 

そして、新築だけでなく、現在の軽費老人ホームA型・B型を、改築や建て替える際には「ケアハウス」となり、改築や建て替えをを行うまでの間は「経過的軽費老人ホーム」という位置づけになっています。

 

ですから、方針が変更されない限り、現状では軽費老人ホームA型・B型は、今後施設の数が増えることはありません。
また、現在(平成28年度末時点)でも施設の数は少なく、A型は全国に196施設、B型は15施設しかありません。年々減ってきているのが実情です。

 

ただ、なるべく費用のかからない施設をお探しの方にとっては、軽費老人ホームA型・B型はどのような施設で、入居できる条件に合っているのかどうかをお知りなりたい方もいらっしゃると思います。

 

軽費老人ホームA型とB型の対象者や入居条件、施設の探し方などを詳しく解説いたします。

 

 

軽費老人ホームA型&B型はどんな施設?

  • A型:低所得高齢者のための住居
  • B型:自炊ができる低所得高齢者のための住居

 

軽費老人ホームA型は「低所得高齢者のための住居」、軽費老人ホームB型は「自炊ができる低所得高齢者のための住居」という基本的な役割があります。

 

軽費老人ホームは、収入が少なく、身寄りがない、また、ご家族がいても何らかの事情で同居できない高齢者に対して、低額で食事の提供(B型は自炊)や入浴の準備、日常生活に必要なの便宜の供与などを行う施設です。

 

この施設の根拠法である老人福祉法第20条の6には、「無料又は低額な料金で、老人を入所させ、食事の提供その他日常生活上必要な便宜を供与することを目的とする施設」と定義されています。

 

もう少しわかりやすく説明すると、

 

「身寄りがなく一人暮らしをしなければならない。介護を受ける程でもないが一人での生活には不安がある。」
「夫婦二人とも高齢になり、身体能力の低下によって自立した生活を営むことに不安がある。」

 

というような高齢の方が、健康で明るい生活を送ることができるようにすることを目的とした施設です。

 

そして、軽費老人ホームA型には所得制限があります。
市町村によって多少異なりますが、利用者の生活費に充てることのできる資産・所得・仕送り等の合算が、施設利用料の2倍程度(35万円)以下が条件になっています。
軽費老人ホームB型には所得制限はありません。

 

軽費老人ホームはA型もB型も、身の回りことは自分でできる、つまり自立はできているが、在宅で生活をすることが難しい、不安を感じている方が入居できる施設となっています。

 

B型の場合は、さらに「自炊ができる人」が対象になっています。B型は対象となる高齢者に対して住居を提供するという意味合いが大きい施設といえます。

 

A型とB型で共通しているのは、入居の対象としている方が基本的には「低所得の高齢者」であることです。

 

特養や老健と混合されることが多い施設ですが、実態としては全く異なる施設であり、基本的には「自立した方」が入居するような施設となっています。

 

厚生労働省が公表している「平成28年度福祉行政報告例の概況」によると、A型は全国に196施設、B型は15施設あります。

 

軽費老人ホームA型&B型にはどんな人が入れるの?

A型

  • 60歳以上(夫婦の場合は、どちらかが60歳以上)
  • 高齢等のため独立して生活するには不安が認められる人
  • 家族による援助を受けることが困難
  • 利用者の生活費に充てることのできる資産・所得・仕送り等の合算が、施設利用料の2倍程度(35万円)以下
    (自治体により異なる)

B型

  • 60歳以上(夫婦の場合は、どちらかが60歳以上)
  • 身体機能等の低下等が認められる人(ただし、自炊ができる程度)、または高齢等のため独立して生活するには不安が認められる人
  • 家族による援助を受けることが困難
  • 所得制限なし

 

軽費老人ホームに入居する為の条件としては60歳以上が最低条件となります。60歳以上の方であり、ある程度自立している方が入居できます。

 

このある程度という部分でA型に入居するのか、B型に入居するのか変わってきます。

 

A型は食事サービスが提供されて、B型は食事サービスがありません。そのため、A型は自炊が出来ないということが条件であり、その他日常生活上で必要な作業(掃除、洗濯)が出来ない方が対象となります。

 

B型に関しては食事サービスが付いていませんので、自炊できることが必須であり、その他の洗濯や掃除も出来ることが条件となります。

 

要支援、要介護の方も入居できます。ただ、基本的には自立している人から要介護2程度までが入居者となっているのが現状です。

 

また、A型には所得制限があります。自治体により異なりますが、利用者の生活費に充てることのできる資産・所得・仕送り等の合算が、施設利用料の2倍程度(35万円)以下などの制限があります。

 

軽費老人ホームでは一定の条件が定められていますが、それは施設によって基準があいまいな部分もあります。

 

よって、B型でも施設によってはほとんど自分で出来なくても入居できる場合もありますし、A型では必ずすべてが自立できていないと入居させてもらえないというところもあります。

 

軽費老人ホームA型&B型ではどういうサービスが受けられるの?

共通しているサービスとしては、緊急時の対応と生活相談、レクリエーションです。

 

緊急時の対応としては、居室に緊急コールが付いていますのでその対応、それに加えて定期的に見回りをしていますのでその時に異変があれば対応してくれます。

 

生活相談は、生活について困ったことがあれば相談に乗ってくれるサービスであり、介護保険の申請についてや、退去時の施設探しなどを手伝ってくれます。

 

レクリエーションは、閉じこもりにならないように施設全体で提供されたり、個別に提供されたりします。体操や畑仕事、バスツアーや簡単なものつくり、ゲートボールなどを提供しています。

 

A型の場合は、食事サービスが提供されます。食事は職員が用意しますので食堂に集まって食べることが一般的ですが、場合によっては自室で食べる場合もあります。

 

食事は栄養士が栄養管理をしているところがほとんどですので、健康な食生活を送れます。

 

場合によっては刻み食など、食べやすい形態にして提供してくれる場合があります。

 

また、A型に入居する方は完全に自立しているとは言いにくい方が多いですので、職員のお手伝いを受けている方も多くいます。一番多いのは服薬管理です。

 

薬を自分で管理でき無い方が多いですので、職員に手伝ってもらったり、声掛けをしたりしています。また、居室の定期的な清掃に入ったり、洗濯ものを洗って干して畳んだりもしています。

 

あくまでも自立を促すためですが、日常生活の出来ない部分を手伝っていることがあります。

 

B型は食事提供はありませんが、レクリエーションはA型に比べて手厚いものがあります。バスで旅行に行っているところもありますし、高齢者同士で買い物に行ったり、手芸をしたり様々な趣味を楽しんでいます。

 

A型と比べるとほとんど職員は干渉せず、遠くから見守られているイメージになります。

 

軽費老人ホームは在宅で生活をしている方が不安を感じて入居します。

 

不安とは「一人で倒れてしまったらどうしよう」「一人で生活をしていたら寂しい」「家族とうまくいっていなくて肩身が狭い」などといった不安です。

 

老人ホームに入居すると同じような方がたくさんいますので、それだけでも安心することが出来ますし、職員に見守られながら生活することでほっとする部分が入居する大きなメリットだといえます。

 

軽費老人ホームA型&B型はいつまで入所できるの?

軽費老人ホームは基本的には自立した方が入居する施設です。

 

介護が必要になれば外部の介護サービスを使うという方法もありますが、あまり積極的でない施設が多いです。

 

そのため、介護が必要になった時点で他の施設へ移ることを提案されることがあります。

 

軽費老人ホームA型&B型の費用はどれぐらいかかる?

軽費老人ホームは軽費と言われているぐらいですので、料金が低額なのが特徴です。

 

入居金が必要なところもありますが、0円で入居できるところもありますし、費用としては敷金や事務手数料ですのでそこまで高くはありません。

 

月額費用はどういったものになっているのでしょうか。

 

軽費老人ホームでは自治体や施設によって若干の料金が異なります。

 

利用料は所得によって細かく分かれていますが、食事つきでおおよそ6万円〜10万円前後になるでしょう。

 

一般的な厚生年金と国民年金の収入であれば利用料は10万円前後になります。国民年金だけであれば6万円となります。

 

いずれにしても所得が低いと利用料が安い、所得が高いと利用料が高いといえます。

 

しかし、年収が350万円が上限であり、それ以上は料金が変わりませんので、高所得の場合はお得であるといえます。

 

月額費用に加えてレクリエーションにかかる費用は実費となりますので注意しておきましょう。

 

軽費老人ホームA型&B型の入所手続き&申し込み方法

軽費老人ホームは施設と利用者の直接契約になります。

 

そのため、入所したいのであればまずは見学などをして気に入れば施設に申し込みをします。

 

施設の方と面談をして、入居の条件に当てはまっているのか施設側で検討されます。特に問題なければ入居となります。

 

通常申し込みから入所まで1か月程度ですが、急ぎであれば早めに対応してくれる場合がありますので、施設に相談をしてみましょう。

 

軽費老人ホームA型&B型の空き状況

軽費老人ホームの空き状況としては、非常に空きは少ないといえます。

 

特に現在ではA型、B型はC型に移行されつつありますので、ますます空きは厳しくなります。

 

また、軽費老人ホームは必要性のある方から順に入居している傾向にあります。

 

例えば、一人で生活をしていて誰も頼れる人がいない場合や、一人で何度も自宅で転倒をして見守りが必要などです。

 

こういった事情がある方は入居が早くなる傾向にあり、単純に費用が安いからといった理由であれば入居は遅くなる傾向にあります。

 

お住まいの地域にある軽費老人ホームA型&B型を調べる方法

軽費老人ホームは自治体が管理していますので、自治体の市役所などで聞くと良いでしょう。

 

ただし、役所ですのでどこがおすすめなどは教えてくれません。自分の足で見学に行くことをお勧めします。

 

また、ネットなどでも簡単に検索をすることが出来ますので、まずはネットで検索をして、見つけきれない時は自治体に確認しに行くことをお勧めします。

 

軽費老人ホームA型&B型に入れない場合はどうすればいい?

軽費老人ホームは人気のある施設ですので、入居できない場合はどのようにしていくことがおすすめなのでしょうか。

 

軽費老人ホームに入居希望があるとしたら、ある程度収入が低いと考えられます。そうなると入れる施設はほとんどありません。

 

有料老人ホームであれば自立者でも受け入れは可能ですが、料金が高いです。

 

特養は料金が非常に安いですが、要介護状態(基本的には要介護3以上)でなければ入居できません。

 

そうなると、やはり在宅での生活を継続していくことをお勧めします。

 

在宅で生活を続ける場合は、出来るだけ施設系のサービスを利用するようにしましょう。

 

通所介護がおすすめです。日中だけのサービスになりますが、職員は常にいますし、利用者の数も多いです。

 

食事や入浴もできますし、要支援2であれば週に2回、要介護1なら月に15回ほどは利用できますので、おすすめです。

 

夜間帯に不安があるのであればショートステイなどもおすすめのサービスであるといえます。

 

A型

 

軽費老人ホームのA型の場合、身寄りがない、また、ご家族がいても何らかの事情で同居できない高齢者に対して、低額で食事の提供や入浴の準備、日常生活に必要なの便宜の供与などを行う施設です。

 

例えば、

 

「身寄りがなく一人暮らしをしなければならない。介護を受ける程でもないが一人での生活には不安がある」
「夫婦二人とも高齢になり、身体能力の低下によって自立した生活を営むことに不安がある」

 

というような高齢の方が健康で明るい生活を送ることができるようにすることを目的とした施設です。

 

入所の条件は、次の通りとなります。

 

  • 身体機能の低下等により自立した生活を営むことに不安がある
  • 家族による援助を受けることが困難
  • 60歳以上の方(夫婦の場合は、どちらかが60歳以上)

 

軽費老人ホームは、介護保険では居宅とみなされるため、状態によりますが介護が必要になっても、在宅と同様に居宅介護サービスを利用して入所を継続することができる施設もあります。
(特定施設の指定を受けた軽費老人ホームでは、施設により介護サービスが提供されます)

 

 

費用は、国の補助金により低額な料金で利用でき、年金等により月の利用料金が決定します。
収入に応じて利用料が減額されるため、収入の少ない方でも利用しやすくなっています。

 

基本利用料は、生活費(食費)が4万円程度、サービス提供費が入所者の収入に応じて1万円程度〜10万円程度です。

 

施設によって基本利用料以外の料金が必要となる場合がありますので、相談や申し込みの際には確認してください。

 

 

B型

 

軽費老人ホームのB型は、60歳以上の者であって、家庭環境、住宅事情により居室において生活するのが困難な人が入居できます。

 

入浴、健康管理等のサービスが提供されますが、食事は自炊です。

 

入所の条件は、次の通りです。

 

  • 家庭の事情、住宅事情等で家族との同居が困難、または現在の住居において生活することが困難な方
  • 60歳以上の方、夫婦の場合はどちらかが60歳以上の方
  • 自炊できる程度の健康状態の方

 

つまり、利用料は負担できても、比較的低所得で、家庭環境、住宅事情等の理由により居宅で生活することか困難な人を対象とする施設です。
B型はA型の要件を満たし、かつ、健康で自炊のできる方が対象です。
軽費老人ホームB型の場合、通常は利用者が自炊して生活するというのが特徴です。

 

介護保険では居宅とみなされますので、要介護認定を受けている方は、訪問介護やデイサービスなどの居宅介護保険サービスを利用できます。

 

また、施設によって、利用料は異なります。
例えば、生活費や光熱費などは自己負担で月額5000円からという施設もありますし、冬場や夏場には暖房料や冷房料という加算料金がある場合もあります。

 

申し込みは、各施設に直接申し込をするか、各市町村に申し込みを行う場合もあります。
まずは、施設に問い合わせてみるとよいでしょう。

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