介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)とは

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)について、どんな人が入れて、どういうサービスを受けることができて、費用はどれぐらいかかるのかなどを詳しくご説明します。

 

介護老人福祉施設は特別養護老人ホームとよばれることが多いので、こちらの名前を目にしたり聞いたことがある人の方が多いかもしれませんね。略して、「とくよう(特養)」なんて言われたりもします。

 

一般的に、老人ホームを探す状況になった場合、一番最初に特別養護老人ホームに入れるかどうかを検討する人が多いと思います。

 

理由は、24時間体制で介護を受けることができ、長期間入所することが可能なであること。さらに、入所する際に高額な一時金がかかることもなく、利用料も安いので、経済的負担が少ないからです。

 

しかし、入所を希望する人に対して、特別養護老人ホームの定員数が不足しているため、入所を希望しても入れるまでの待機期間が長く、すぐに入所するのは難しいのが現状です。

 

厚生労働省が公表している「平成25年度介護サービス施設・事業所調査の概況」によると、入所者の在所日数は1405.1日で、入所者の72.2%がお亡くなりになって退所という調査結果になっています。

 

つまり、特別養護老人ホームは、多くの方が余生を過ごされる施設のため、なかなか空きが出ないのが現状です。

 

 

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)はどんな施設?

介護老人福祉(施設特別養護老人ホーム)は、以下の役割をもった施設です。

 

  • 介護保険で提供される「介護サービス」の「施設サービス」
  • 要介護高齢者のための生活施設

 

常に介護が必要な状況にもかかわらず、自宅で介護を受けることができない方を対象にした施設です。

 

入浴、排せつ、食事等の介護、日常生活上の世話、機能訓練、健康管理及び療養上の世話を受けることができます。

 

設置者・運営者

地方公共団体
社会福祉法人

 

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)にはどんな人が入れるの?

介護老人福祉(施設特別養護老人ホーム)に入れる人は、原則以下の条件に合う方となります。

 

  • 65歳以上(原則)
  • 要介護3〜5(原則)
  • 伝染病などの疾患がない方
  • 長期入院を必要としない方

 

この条件に加えて、さらにそれぞれの施設で定められた入所基準にもとづいて、入所判定が行われます。

 

入所者の選考にあたっては、医師、看護師、介護福祉士、管理栄養士、施設ケアマネジャー等の専門職で構成される委員会が設置され、入所判定会議を経て、入所の必要性の高い人を決定します。

 

評価基準は本人の心身の状況、家族の状況、住宅の状況などがあり、それぞれ点数化されています。入所基準やその評価基準がHPで公表されている施設もありますので、入所を希望する施設の基準を確認することが可能です。

 

このように、施設には入所基準が設けられていて、必要性の高い人から優先して入所できる仕組みなっています。

 

 

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)ではどういうサービスが受けられるの?

介護老人福祉(施設特別養護老人ホーム)で受けれらるサービスは以下の通りです。

 

  • 入浴、排せつ、食事等の介護
  • 日常生活上の世話
  • 機能訓練
  • 健康管理
  • 療養上の世話

 

入浴・食事・排せつの介護、機能訓練、掃除・洗濯・買い物やレクリエーションなどの生活支援サービス、健康相談などの健康管理などのサービスをを受けることができます。

 

療養上の世話とありますが、医療ケアや認知症などへの対応が可能かどうかは、その程度や施設によって異なりますので、事前に確認が必要です。

 

 

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)はいつまで入所できるの?

  • 入所の期限は原則ありません。

 

入所の期限はありませんが、病気などで医療機関への入院が必要なった場合は退所することになります。

 

 

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)の費用はどれぐらいかかる?

 

  • 入所時の一時金:なし
  • 月額費用:約10万円〜14万円(目安)

 

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)では、入所の際に一時金など費用はかかりません。

 

入所した場合の費用ですが、介護サービスの「施設サービス」を利用していますので、施設サービス費の1割に加え食費・居住費・日常生活費が自己負担となります。

 

自己負担する月々の費用は以下の@〜Cのを合計した金額になります。

 

@施設サービス費の1割または2割
A居住費
B食費
C日常生活費

 

月々の自己負担額 = @ + A + B + C = 約10〜14万円

 

@施設サービス費の目安(1か月あたりの費用)*1割負担の場合

施設サービス費は介護保険で決められており、要介護度や部屋のタイプによって異なります。

要介護度

従来型個室

従来型多床型

ユニット型個室・準個室

要介護度1

約16,410円

約16,410円

約18,750円

要介護度2

約18,420円

約18,420円

約20,730円

要介護度3

約20,460円

約20,460円

約22,860円

要介護度4

約22,470円

約22,470円

約24,840円

要介護度5

約24,420円

約24,420円

約26,820円

 

A居住費(1日あたり)

居住費は施設と利用者との契約によって決められますが、施設の平均的な費用をもとに、基準額が定められています。

従来型個室

従来型多床型

ユニット型個室

ユニット型準個室

1,150円

840円

1,970円

1,640円

1か月あたり(30日)の費用は下記の通りになります。
要介護度による違いはありません。

  • 従来型個室・・・約34,500円
  • 従来型多床型・・・約25,200円
  • ユニット型個室・・・約59,100円
  • ユニット型準個室・・・約49,200円

 

B食費(1日あたり)

食費は施設と利用者との契約によって決められますが、施設の平均的な費用をもとに、基準額が定められています。

食費

1,380円

 

1か月あたり約41,400円です。

 

C日常生活費

日常生活費は、理美容代など本人が個人的に利用したものなどにかかる費用で基準額は決められておらず、施設によって異なります。
おおよそ1か月あたり1万円程度を目安として計算しています。

 

 

また、所得に応じた自己負担の上限が設けられており、食費と居住費の負担が軽くなる制度があります。
入所を申し込む際に、施設に確認することをお勧めします。

 

 

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)の入所手続き&申し込み方法

 

  • 入所したい施設に直接申し込みの手続きをします

 

入所を希望する施設を見つけたら、まずは施設に連絡をして、見学することをおすすめします。そして、受けられるサービスの内容や利用料などをしっかりと確認しましょう。その上で、施設に直接申し込みをしましょう。

 

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)の空き状況

 

  • どの施設も空きはなくすぐに入所するのは難しい

 

2014年に厚生労働省が発表した「特別養護老人ホームの入所申込者の状況」によると、特別養護老人ホームの入所待機者は52.4万人でした。

 

しかし、2016年4月から、新規に入所できるのは原則として要介護3以上の方になりました。その結果、要介護1〜2の方が申し込みを取り下げるなどした影響もあり、待機者は減少傾向にあります。

 

ただ、待機者が減少したといっても、希望者全員が入所できるだけの数はありませんので、入所までに数か月から数年待つケースもあり、すぐに入所するのは難しいというのが現状です。

 

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)にどんな人が入れるの?」でご説明した通り、入所できるかどうかは申し込み順ではありません。施設が定めた入所基準に基づいて、必要性の高い人から入所できることになっています。

 

ですから、入所を希望する施設があるのであれば、今空きがないからといってあきらめるのではなく、待機人数や待機期間など施設に確認したり、申し込みの手続きをしておくことをおすすめします。

 

 

お住まいの地域にある介護老人福祉(施設特別養護老人ホーム)を調べる方法

 

お住まいの都道府県のホームページに、特別養護老人ホームの一覧のデータが掲載されています。

 

Excelファイルで提供されていることが多いので、PCからアクセスしてデータをダウンロードして閲覧する形になります。

 

また、HOME’S介護でも調べることができ、一部の施設は資料請求をすることも可能です。

 

 

特養に入れない場合はどうすればいい?

 

特別養護老人ホームに入所できない場合、どのような選択肢があるのでしょうか?

 

それぞれの施設に入居できる条件がありますが、候補として「養護老人ホーム」、「軽費老人ホーム」、「グループホーム」、「有料老人ホーム」、「サービス付き高齢者向け住宅」という選択肢があります。

 

現実的には、「有料老人ホーム」「サービス付き高齢者向け住宅」、認知症の方であれば「グループホーム」から検討することになると思います。
養護老人ホームは入所の条件面、軽費老人ホーム(ケアハウス)は施設数の少なさなどから、入所が難しい面があるからです。

 

ですから、

  • 特別養護老人ホームに入れる条件には当てはまらない
  • 入所待ちしている余裕がない
  • 自宅での介護は無理

 

このような状況でお困りの方は、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅の利用も検討しましょう。

 

「え!?有料老人ホームなんて高くて、ウチでは無理。」

 

そんな風に思っている方も多いと思いますが、特別養護老人ホームへの待機待ちの方向けに、初期費用(入居金)0円や特別養護老人ホーム並みの料金で利用できる有料老人ホームも増えてきています。

 

ただ、もちろん全ての老人ホームがそうではありません。

 

ですから、「初期費用(入居金)0円」や「月々の利用料が特別養護老人ホーム並み」の老人ホームを探さなければなりません。

 

でも、ご安心下さい。あなたの条件にあった有料老人ホームを探すにあたって便利なサービスがあります。

 

それは、シニアのあんしん相談室です。

 

シニアの安心相談室 老人ホーム案内

 

このサービスは、ベテランの女性相談員さんに電話やメールで相談できます。

 

例えば、「特養に入れるまでの間、安くて、安心して利用できる老人ホームを探して欲しい」という相談することができます。そして、条件に合う老人ホームを探して紹介してくれます。

 

シニアのあんしん相談室は11年の運営、6万件以上の相談実績があります。だから、「優良業者が運営している老人ホームはどこか」とか「老人ホームの実態や評判」などの情報も把握しています。

 

何よりも在宅介護の悩みや老人ホームについて「わからないことはなんでも聞いてください」というスタンスで相談に乗ってもらえるので安心です。本当に良く話を聞いてくれます。

 

あなたが抱えている悩みや条件をメールで細かく説明するのが難しい場合は、電話で相談しましょう。急に聞きたいことを思い出しても、その場で質問できますからね。
あなたの話を聞いて、もっと良い別の提案などもしてもらえるかもしれません。

 

電話番号と受付時間は、

 

0120-250-096
相談受付時間:【平日】9時〜20時 【土日祝】9時〜18時

 

です。通話料も相談料も無料です。

 

メールでの相談、資料請求をご希望の方はこちら

 

 

【2016年10月28日更新】
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介護老人保健施設
介護療養型医療施設
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軽費老人ホームA型
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軽費老人ホーム ケアハウス
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