有料老人ホームとケアハウスの違いって何ですか?

ケアマネージャーをしていると、「老人ホームとケアハウスの違いって何ですか?」という質問をよく受けます。

 

どんなことが疑問なのかをよく聞いてみると、多くの場合は「民間の有料老人ホーム」と「ケアハウス(軽費老人ホームC型)」の違いがよくわからないというものです。

 

一言で「老人ホーム」といっても、種類や名称がいろいろありすぎてわかりずらいのが現状ですので、このうような疑問を持つ方が多いのも不思議ではありません。

 

ここでは様々な観点から、有料老人ホームとケアハウス(軽費老人ホームC型)の違いについてご紹介していきます。

 

現在どちらに入居するのか考えている方で、それぞれの老人ホームの違いをお知りになりたい方は是非参考にしてみてください。

 

有料老人ホームとケアハウス(軽費老人ホームC型)の基本的な役割の違い

 

有料老人ホーム:高齢者のための住居

 

ケアハウス:低所得の高齢者のための住居

 

 

有料老人ホームとケアハウス(軽費老人ホームC型)の一番大きな違いは、入居の対象としている方が、低所得かどうかです。

 

有料老人ホームは、高齢者のための住居です。
一方、ケアハウス(軽費老人ホームC型)は、低所得の高齢者のための住居です。

 

基本的な役割として、低所得の高齢者を対象にしていますので、入居については所得や資産の少ない方優先されます。

 

実際に、公益社団法人 全国老人福祉協議会の発行している軽費老人ホーム・ケアハウスパンフレットによると、利用者の1.9%が生活保護法による被保険者、72.8%が市町村民税非課税世帯になっています。

 

ちなみに、老人福祉法では軽費老人ホームは以下のように定義されています。

 

(軽費老人ホーム)
第二十条の六 軽費老人ホームは、無料又は低額な料金で、老人を入所させ、食事の提供その他日常生活上必要な便宜を供与することを目的とする施設(第二十条の二の二から前条までに定める施設を除く。)とする。

 

設置主体が異なる

有料老人ホームを主に運営しているのは民間企業です。株式会社が運営していることがほとんどであり、営利目的で運営をしています。

 

それに対して、ケアハウスを運営しているのは社会福祉法人が非常に多く、地方公共団体、医療法人なども運営をしています。

 

そのため、傾向としては有料老人ホームは通常の介護に加えて+αのサービスを展開していることが多く、ケアハウスの場合は困っている方が多く入居してもらえるように工夫をしています。

 

 

自立の方の入居が可能なところは共通。ただ費用に違いがある

自立であれば通常は在宅で生活をしますが、人によっては早めにホームに入っておきたい、一人で生活をすることを不安に感じている場合もあります。

 

そういったケースの場合の選択肢としては、有料老人ホームケアハウス(軽費老人ホームC型)などが選択肢として考えられます。
どちらも自立をしている方の受け入れをしています。この点においては共通です。

 

有料老人ホームであれば住宅型有料老人ホーム健康型有料老人ホームになります。

 

一方、ケアハウスには一般型と介護型があり、自立している方は一般型に入居することができます。

 

費用としては圧倒的に有料老人ホームの方が高いといえます。

 

有料老人ホームの費用

まず入居金を見ていきましょう。

 

有料老人ホームの場合は入居金は0円〜数億円であり、自立型の場合は500万円〜2000万円の範囲の施設が最も多いです。

 

0円のところの多くは介護型であり、自立型の場合はある程度金額が高いのが特徴的です。

 

月額費用としては、管理費や共益費がかかり10万円前後、食事を食べるのであれば17万円程が多いです。

 

ケアハウス(軽費老人ホームC型)の費用

ケアハウス(軽費老人ホームC型)の場合、自立の方が入居する場合は入居金はありますが、非常に安い金額です。0円のところもありますし、高くても30万円ほどでしょう。

 

月額費用も安く食費があっても10万円を超えることはほとんどありません。

 

また、所得によって利用料金が変化しますので、支払えなくなるということはほとんどないと言えるでしょう。

 

費用に差がある理由は?

では、その費用の差とはなぜ起こってしまうのでしょうか。

 

ケアハウスは地方公共団体や社会福祉法人を中心に運営されており、その目的としては低所得者の高齢者に安全に生活をしてもらうためにです。

 

そのため、貧しくても入居できるような仕組みとなっています。施設に入るお金自体が少ないですので、施設も簡素にして多くの方が入居できるよう工夫をしています。

 

有料老人ホームの場合は営利が目的の商売となっています。建物を豪華にして、サービスも充実させて快適な生活をしてもらうことを目的としています。

 

入居者は高所得の方に絞っており、お金を出して快適な暮らしを送りたい方にはぴったりなものとなっています。

 

介護が必要になった場合はどうなる?

ケアハウスや有料老人ホームは、自立した方を受け入れることができますが、介護が必要になった際はどのようになるのでしょうか。

 

有料老人ホームの場合

有料老人ホームでは、「混合型」と呼ばれるホームがあります。
混合型では自立している方と、介護が必要な方が一つのホームで住んでいるような施設であり、介護が必要になれば介護のエリアで移動が出来るシステムとなっています。

 

そのため安心して生活が出来るのです。施設によってはそのまま終身介護をしてくれるところもあります。

 

住宅型や健康型では、介護保険の在宅サービスを使用して部屋に訪問介護を呼ぶことが出来ますので、ある程度の介護度であれば対応することができます。

 

ケアハウス(軽費老人ホームC型)の場合

ケアハウスはどうなのでしょうか。
ケアハウスは一般型のケアハウスと介護型のケアハウスに分かれます。

 

一般型のケアハウス場合は、特定施設入居者生活介護の指定を受けていませんので、施設での介護サービスの提供はありません。

 

一般型のケアハウスは、介護保険上は居宅(住居)になりますので、外部の在宅介護サービスを受けることになります。
この点を見れば住宅型有料老人ホームや健康型有料老人ホームなどと変わりはあまりないといえるでしょう。

 

尚、一般型に入居できるのは要介護2程度までの方なので、要介護3以上の状態になると退去を迫られることもありますので注意が必要です。

 

一方、介護型のケアハウスの場合は、介護サービスを提供することが目的とされています。

 

特定施設入居者生活介護の指定を受けているので、介護付き有料老人ホームと遜色の無いサービスを受けることができます。

 

入居要件としては要介護1以上となっており、介護度が上がっても施設内で介護サービスを受けて生活することができます。

 

このように、介護型ケアハウスは介護サービスが充実していることが分かります。

 

介護型のケアハウスは入居一時金が高い?

ケアハウスは0円から高くても数十万円の入居金だと説明をしましたが、介護型の一部のケアハウスは入居金を数百万円に設定して、有料老人ホーム並みの金額を取っているところがあります。

 

その理由としては、終身型のケアハウスが増えてきたことが挙げられます。

 

終身型にするとどうしても施設の利用年数が高くなり、入居金の償却期間を満たして退去される(死亡)される場合が多いのです。
そのため、多少入居一時金を高めに設定をしても施設側としては丸々利益になるということになります。

 

入居一時金が高いケアハウスは有料老人ホーム並みにサービスを充実させたり、設備を充実させたりもしていますので、非常に豪華な施設となっています。

 

入居待ちはどちらが多いのか

老人ホームに入る際にどうしても気になるのが入居待ちです。人気のある特養や老健は入居待ちが多く、特に特養は申し込みをして数年たっても入れないという状態の時もあります。

 

それでは有料老人ホームやケアハウス(軽費老人ホームC型)はの入居待ちはどのような状況なのでしょうか?

 

有料老人ホームの入居待ち状況

有料老人ホームは人気のあるところ、人気の無いところの差が非常に激しいです。人気のあるところは基本的に満床が続いており、待ちも数十名のところがあります。

 

しかし、人気のないところは常に入居率が60パーセント前後であり空きがある状態です。
特に最近の傾向としては、住宅型有料老人ホームや健康型有料老人ホームでは空きが多く、サービス付き高齢者向け住宅などに客層を持っていかれている印象があります。

 

介護付きであればある程度入居率も良いようですが、場所によっては空いているところもあります。

 

有料老人ホーム全体を見ると空いているところが多いといえるでしょう。

 

ケアハウス(軽費老人ホームC型)の入居待ち状況

対してケアハウスの場合はどうなのでしょうか。

 

ケアハウスの場合は非常に人気が高く空いているところが少ない、待ちが全体的に多い状態が続いています。

 

その理由としてはやはり価格の安さだといえます。

 

入居一時金は施設によってまちまちですが、月額費用の補助が受けれる、安い金額で利用できるというのが浸透しており人気が高くなっています。

 

大きな差は生活保護の方でも入居できる強みがあります。

 

入居一時金が非常に安いところでは、生活保護の方でも入居できる金額であり、低所得の高齢者でも問題なく生活を送れることから人気が高くなっています。

 

特にケアハウスの中でも介護型や特養と併設をしているケアハウスの場合は、終身介護が受けれるという理由から特養並みに入居待ちがあることが特徴として挙げられます。

 

有料老人ホームとケアハウス(軽費老人ホームC型)どちらが良いの?

有料老人ホームはどうしても金額が高くなってしまいます。
ただ、金銭的に余裕がある場合は有料老人ホームの方がおすすめです。特養以上に介護スタッフは充実していますし、その他のサービス、設備面も豪華で充実しているケースが多いです。

 

金銭的に余裕がない方はケアハウスがおすすめです。
ケアハウスは所得によって金額が決まりますので、低所得でも入居できつつ介護も受けることができます。

 

有料老人ホームの種類と詳細、ケアハウス(軽費老人ホームC型)の詳細についてさらに詳しくお知りになりたい方はこちらのページをご覧ください。

 

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