介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)に入るにはどうすればいいの?

特養に入るために必要な手続きや準備を解説します
介護老人福祉施設は特別養護老人ホーム(以下、特養)と呼ばれており、介護保険施設の中でも主体的な役割を担っています。特養は施設の中でも人気が高く、特養待ちと呼ばれる現象も出いるほどです。

 

ここでは特養に入居するためには、どのように手続きや準備などをしていけばいいのか、具体的にご紹介していきます。

 

特養の入居を考えている方や、将来的な不安を持っている方は是非参考にしてみてください。

 

 

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)に入るまでの流れ

特養に入居する際の流れの概要についてご紹介します。

 

大きく分けると、以下の段階を踏んで入居となります。

 

  1. まず特養は原則要介護3以上しか入居することができないので(例外あり)、要介護3になるための手続きをします。
  2. 次は特養選びです。担当ケアマネへの相談、ネットで調べる、施設の見学などを行います。
  3. 既定の申請用紙を取り寄せて申し込みをします。
  4. 施設の職員との面談があり、受け入れ条件に当てはまるのか判断されます。
  5. 問題がなく、ベッドに空きがあれば受け入れとなります。
  6. 入居に向けて準備をしていきましょう。
  7. 晴れて入居となります。

 

では、それぞれ詳しくみていきましょう。

 

1.要介護認定3以上をもらう手続き

特養に入居する為には原則的に要介護3以上が必要になります。そのため、要介護3以下の方は、まず要介護3以上の認定をもらうようにしましょう。

 

既に介護サービスを受けているのであれば、区分変更申請というものを行います。これは、介護保険の有効期間が切れる前でも必要に応じて介護度の変更を再申請できるものです、担当のケアマネジャーに連絡をして申請を実施してもらいましょう。

 

介護認定を持っていない場合は地域包括支援センターに行くか、役所などに行くと申請の手伝いをしてくれます。

 

また、良くあるパターンとしては入院中に次の行先として特養を選ぶというものです。
この場合は病院の相談員(MSWとも言います)に退院後は特養を希望している旨を伝えると、申請を手伝ってくれます。

 

例外的に要介護3以下でも入居できる場合もあります。
これは、家族がいない場合や、主な介護者が入院中などであり、通常であれば要介護3以上にしてから申し込みをするというのが一般的な流れとなっています。

 

2.介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)の選ぶ

希望の地域のにある特養の情報を集めて、その中から気になる施設を見学をして選ぶというのが基本です。

 

ただ、特養は様々な種類があり、実施されているサービスも違いますし、料金などもそれぞれの施設によって違ってきます。

 

一般の方では、種類やサービス、料金などを全て調べて選ぶのは困難ですので、相談をするのが一番早くて確実な方法です。

 

では、どこに相談をすれば良いのでしょうか?

 

特養を選ぶ際に相談できるところは2つ

相談をするところとしては主に2つあります。

 

市町村の役場

1つは市町村の役場です。
市町村には高齢者関係の部署がありますので、そこで相談をすると良いでしょう。
担当地域の特養の情報を知っているはずですので教えてくれますし、手続きの概要についても教えてくれます。

 

直接施設に問い合わせる

次は、直接施設に問い合わせるということです。
特養は入居者と施設の直接契約です。忙しいのに聞いても良いのか?と思われるかもしれませんが、施設としては申し込みをしてくれた方が運営の安定に繋がりますので、丁寧に対応してくれます。

 

役場・施設以外で特養の情報を入手する方法

最近ではネットで特養の情報を得ることができます。役場に相談に行く時間がない方や、広範囲で施設を探している方にはおすすめです。

 

特養の情報が載っているサイトもありますし、施設自身がホームページを持っている場合もあります。

 

広範囲だと時間もかかりますし労力も多いですので、ネットの方が手軽に探せます。

 

3.申請用紙の取り寄せ方と記入方法

良い施設が見つかったら、次は申請用紙を取り寄せます。
申請用紙は施設が用意をしてくれる場合もありますが、場所によっては役場で取り寄せる場合もあります。

 

近年では市のホームページに申請用紙が用意されていたりもしますが、一番簡単なのは希望の施設の相談員に申請用紙のことを相談することです。

 

申請用紙の記入は市や県によって違いますが、一例を上げると以下の項目を記入する必要があります。

 

・氏名
・住所
・電話番号
・担当ケアマネの情報(氏名や事業所名)
・本人と家族の状況・時事項
・入所希望施設名(1〜5施設)
・特例入居条件に当てはまるのか
・現在のサービス利用状況など

 

また、入居者本人の身体状況を詳しく書くこともあります。

 

例えば、食事は自立で食べてるのか。認知症はあるのか、あるとすればどんな状況なのか。病気は何を持っているのか、担当の主治医や内服薬は何を飲んでいるのかです。

 

主に、入居者と家族の情報や入居にいたった経緯、現在の状況などを記入していきます。

 

在宅でケアマネジャーがついている場合は、ケアマネジャーに記入してもらえるように依頼をしましょう。その方が要点を押さえて書いてくれます。

 

4.施設の職員との面談

多くの施設では相談員が面談に来ます。必要に応じて施設長や看護師なども面談に来ます。

 

面談は高齢者本人、家族と面談をしますが、在宅でケアマネジャーがついてる場合は同席してもらうことをお勧めします。

 

面談は自宅で行ったり、施設で行ったり様々ですが、無理のない方法で面談をしてくれますので、施設に行くことが難しい場合は相談をしておきましょう。

 

特養の入居の優先順位は何で決まるのか

特養は入居が必要な方を優先的に入れなければいけない決まりがあります。

 

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)に入所する際の基準が、平成14年の8月に国の省令が改正されたことによって、申し込み順から必要性の高い順に変更されました。

 

これまでは、どのような介護度であっても、申し込んだ順番に入所が決まっていたのですが、改正後は、介護の必要性や家族の状況などを考慮し、必要性が高いと判断された場合には優先的に入所させるよう努めることと規定されました。
省令の改正をもとに、各都道府県で入所基準が策定され、平成15年4月より実施されています。

 

要介護5でも在宅で十分に生活が出来る場合は、優先順位は後ろになります。しかし、要介護3で今すぐにでも入居が必要な状況であれば優先順位は早くなります。

 

それではどういった部分で優先順位が決まるのでしょうか。

 

入所優先順位は、各施設に設置されている入所を検討する委員会で判定されます。
判定基準は、本人の状況(介護度)、介護の必要性、介護の状況、入所申込までの期間の4項目です。
この4項目を点数化する方法がとられていますが、この判定基準は、優先する項目や点数など都道府県によって違いがあるようです。

 

また、入所の必要性の高さについて判断する基準は、介護の必要性については要介護度が、介護の状況については、単身世帯かどうか・同居家族が高齢か健康状態が悪いかなどが勘案されると考えられます。

 

優先的入所もあるようで、

 

・災害や事故といった緊急の場合
・長期入院見込みによって退所したが、再度入所が必要となった場合
・自立、要支援判定によって退所したが、再入所が必要となった場合

 

などです。

 

では、政令指定都市の神戸市を例にとってみてみましょう。
神戸市では加算点というものがあります。本人と家族の状況を点数化して、点数が高い人が入居の優先順位が高くなります。

 

本人が認知症があり、要介護5であれば50点、認知症がなく、要介護1なら15点。在宅サービスを8割以上使っていれば30点、2割未満だと10点。介護者がいない場合は20点、介護者が育児や仕事をしており介護困難であれば10点。

 

このように点数を付けて、それが高くなりますと優先順位が高くなる、低いと優先順位が低くなるといった仕組みをとっています。

 

ここでは神戸市を例にとりましたが、市町村によって基準内容が異なりますので、役所のホームページなどで確認をすることをお勧めします。

 

5.受け入れが可能かどうか

特養は基本的には受け入れますが、場合によっては受け入れが困難な場合があります。

 

その理由として最も多いのは、攻撃性がある場合です。認知症などによって職員や家族、他の高齢者に暴力や暴言があったりする場合は、入居が出来ない場合があります。

 

他の入居者の安全性を確保する為です。この場合は諦めずに主治医などに相談をして服薬調整をしてもらうなどの対策をとるようにしましょう。

 

また、医療的な処置が特養で対応しきれない場合も断られることがありますので注意しておきましょう。

 

胃ろうやストーマ(腸から直接外部に排便をする)バルーン(常時尿に管を通し外部に排尿をする)というものだと受け入れるところも多いですが、中心静脈点滴(心臓の血管に直接栄養を流す)常時の痰吸引などがあれば受け入れが難しい場合があります。

 

その場合は受け入れが可能な老健や有料老人ホームで検討することが必要です。

 

ベッドの空き状況によっても受け入れが出来ない場合があります。
いくら優先順位が高くてもベッドが一つも空いていない場合は受け入れることができませんので、すぐに入居できない場合があります。

 

6.入居をするための準備

特養に入居する前にしておきたいこととしては、「介護保険負担限度額認定証(市町村によって名前が違う場合があります)」を申請しておきましょう。

 

これは、所得によって食費や部屋代の負担が軽減されるという制度です。自己申告制ですので、役場で申し込みをしておきます。証書は施設に提出します。

 

また、必要に応じて住所変更や、郵便物の転送手続きをしておきます。

 

荷物等は施設によって持ち込めるものが違いますので、施設の職員に確認をとっておきましょう。

 

7.入居日当日に出来ること

入居日当日は、家族がいるのであれば出来るだけ家族も一緒に付き添うようにしましょう。

 

入居をする高齢者は不安に感じます。認知症ではないとしてもいつもと違う環境で過ごすので、混乱をする可能性もあります。

 

家族がついていくことによって少しでも安心をしてもらえますので、出来るだけ付き添うようにすることをお勧めします

 

聞く人が分かればスムーズに申し込みができる

特養に入居する際に一番困るのが、誰に聞いていいのかわからないということです。

 

一番確実なのは役所です。
もし、役所で聞いたけど分かりにくかったり、詳しく教えてもらえなかった場合は、地域包括支援センターにいって教えてもらうようにしましょう。

 

地域包括支援センターは地域の高齢者の相談窓口の役割をしていますので、良いアドバイスをしてくれます。

 

担当ケアマネジャーに聞くのも良いのですが、ケアマネジャーによっては施設の情報に疎い場合もありますし、これは病院の相談員も同様です。

 

施設の相談員に聞くのも良いですが、どうしても自分の施設を勧めてしまう傾向があり公平性に欠ける場合もありますので注意が必要となります。

 

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